担当先の人と最後の挨拶をしてて自分が本当にやめることを実感する。
担当先の社長「社会の底辺さん、今までお世話になりました。社会の底辺さんならどこでもやっていけるよ。事業計画の時は大変助かりました」
この社長とは私が入社して間もなく担当した先で実に4年半以上の付き合いになった。初めの頃はよく
「前の担当にはそんなこと言われなかったぞ」「ちゃんと引継ぎをしてないのか」
などなど小言を言われ悩み苦しんだものだ。1年が過ぎた頃からようやく世間話や趣味の話をするくらいには人間関係を築けた。今となってはもう二度と会うことがないと思うと名残惜しい気さえする。
この社長の性格も考えも私には合わないとずっと思っていた。
社長が嬉々として見せる事業計画を拝見した時、その夢物語に絶句した。売上は目標だからいいとしても、初期費用、経費があまりにもアバウト。
私と所長で数字を現実的に練り直すことで金融機関から借入することはできたが、現状、私と所長が危惧した部分で上手くいってはいない。
黒字経営で役員報酬も毎月百万以上取っているのに、なぜ全く新しい事業を始めたのか?なぜ現状で満足し維持することだけを考えないのか?一体何を目指している?
今日ふと思った。
自分は?そういう自分はどうなんだ?
私は一体何を目指している?
仕事に慣れて給料も少しづつではあるが上がって、年収195万だった契約社員だったあの頃に夢みた年収400万になった。私の夢は叶ったのではないのか?
相変わらず要領は良くないし人と話すのは緊張するけど、何とか毎日をこなして、夜に母と今日の出来事を話して、たまに母と外食して、、その生活を維持するだけで良かったのではないのか?
私は、また夢を見てしまったのか