2020年7月31日金曜日、私は人生2回目の賞与をもらった。
大卒32歳童貞である。
所長「コロナで大変な世の中になってしまい、どこかに出かけて気分転換といったことも難しい中、5月の繁忙期を乗り越え、今日まで皆さんよく頑張ってくれました。今回の賞与は気持ち程度ではありますが、皆さんの頑張りを加味し例年よりもほんの少しだけ多くなっています。これからも頑張りましょう!」
loser(頑張りを加味?......その言葉を真に受けるなら、労働時間トップである私の賞与も少しは期待していいのか。基本給の三分の一だと予想していたが、もしかしたら5万くらいはあるかな( ;∀;))
毎月、給与支払明細書が月末の午前中に携帯のメールに送られてくる。
お昼休みに確認すると、給与支払明細書の他に賞与支払明細書も送られていた。
「期待をするな」と自分に言い聞かせつつも、朝礼での所長の言葉もあってか、胸が高鳴っている自分がいた。
地獄と表現するにはあまりに生温い4カ月の日々が思い出される。
30過ぎたおっさんが、毎朝一番早く出社して新卒の子と一緒になって掃き掃除、ゴミ集め、来客用のお茶の準備をし、ハブられる。
人と話すだけで心臓がバクバクして、頭も悪いのに退職者の仕事を振られまくれ、怒られ、蔑まれ、ハブられる。
「自分は要領も悪いし、後がないから仕方ない」と自分自身に言い聞かせ、残業代も出ないのにほぼ毎日一番遅くまで仕事をし、そしてまたハブられる。
月の残業時間は80時間を優に超えた。
そんなゴミみたいな日常の繰り返し。
少しくらい良いことがあってもいいんじゃないか?
そんな馬鹿なことを考えながら、賞与支払明細書を恐る恐る見てみると、、、
やってらんねえよ、クソが