社会の底辺loserのブログ

趣味や特技、役立つ情報を伝えていきます。

36歳童貞の人生初オフ会

 

私は一体何をしているんだ
何がしたかったのだろうか

 

2024年6月30日(日)
休日だというのに私は朝3時50分に起床した。
人生初オフ会のためだ。
私を応援してくれている女性に会いに行くのだ。
前日の6月29日は母の58歳の誕生日ということでランチ、ちょっとした観光、鰻をご馳走した。
母は大変喜んでくれてよかったが、借金があることの引け目から母と話していると時々なんとも言えない申し訳ないような、悲しい気持ちになる。
母が60の還暦を迎える2年後は借金もなくなっていると思うので、その時は気持ちよく盛大にお祝いしたいと思っている。
この日、鰻なんていう贅沢なものを食べてしまい心なしか顔が丸くなったような気がして仕方がなかった。その日の夜走ったのだが、それでも気になる。
そこで朝4時から15分ほど走った。自分に自信がない童貞の悪あがき。
走りながら、髭を剃りながら「ただ友達に会いに行くだけ」と念仏のように自分い言い聞かせていた。私は尋常ではないほど緊張していたのだ。

朝5時、予定通り家を出た。

 

行きの車
ココ姉と一緒に考えたコスパ最強ルートで目的地に向かう。
私の運転はかなりゆっくりタイプだが、渋滞にはまるといったこともなくスムーズに走れて予定時間よりも早く着きそうだった。最後の方は意味もなくサービスエリアに寄ったりもした。この時には緊張も極限にまで達しており、早く会ってこの緊張から解放されたい、という気持ちだった。
ココ姉とは何度かビデオ通話をしてお互いの顔をすでに知っている。会えば、いつも通り話せると確信していた。なのにだ、自分でも不思議なくらい緊張していた。

これがオフ会。ネットで知り合った人と直接会うということなのか。
昨今マッチングアプリなるものが流行っているが、みんなこのプレッシャーを乗り越えているのだろうか?
それとも私は自分に自信がないからここまで緊張してしまうのか?

 

対面 9時半~
途中ガソリンを入れたりして時間を潰したが、それでもココ姉のマンションに4分前に到着。
ココ姉は私と違って都会に住んでいるので、家の前に車を停めることができなかった。ココ姉のマンションの近くのコインパーキングに車を停めて、「着きました!」とLINEを送る。すぐに返信が来た。

「ごめん、お腹痛いからちょっとトイレ笑 ちょっと待ってて汗」

マンションの下で待つこと2、3分。
ココ姉と彼氏さんが降りてきた。

私「あ、どうも、社会の底辺です(震え声)」

ここで面白いことが起こる。今、思い返しても笑える。

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(お昼は天丼を食べました!写真はココ姉が撮ってくれたもの^^)/)

なぜかココ姉は私をぴゅ~と素通りして彼氏さんだけが私の前に立ち止まる。

私(!!!!!!!)

彼氏さん「よろしくお願いします。彼女、今日をすごく楽しみにしてて、緊張する緊張する言ってトイレに引きこもっていたんですよ笑」

私「すみません、せっかくお二人とも休日なのに彼女さんをお借りしてしまって、、申し訳ないです」

彼氏さん「いやいや、ここ最近仕事が忙しくて、自分の時間が取れなかったので助かります笑」

私「あの...私のXを見てると危ない人にしか見えないと思いますが、実際は至って普通なので大丈夫ですので、、、」

彼氏さん「ああ、わかってますよ笑 今こうして話していてよくわかりますよ」

そんな感じで彼氏さんはとても感じのいい、話しやすいザ・好青年といった人だった。
彼氏さんもこの後、出かける予定があったらしくマンションには戻らず、そのまま出かけて行った。

 

ココ姉はちょっと離れたところで待っていた。

私「よ、よろしく?」

ココ姉「よろしく!うわぁ、緊張する、やばい笑」

私「俺もめちゃくちゃ緊張してる笑(緊張してたけど、まさかのココ姉の方が緊張してる!?やべえ、緊張してるココ姉めちゃくちゃ可愛い)」

ココ姉「落ち着いているように見えるけど、、、全然通話と印象変わらないよ。私はどう?大丈夫?」

私「ココ姉も全然変わらない。やっぱり綺麗な人だなぁって印象」

ココ姉「綺麗とかじゃないけど、、印象が変わらないならよかった笑」

よく電話で直接会ったら、お互い印象変わるかな?どうかな?と話していた。
私はこの時、変わらないと言ったが、、、綺麗な人だとわかっていたが、、、

動きがあると超絶可愛い!!!
この時のココ姉がアタフタしていたこともあって、正直、萌えてしまっていた。

私「あ、荷物持つよ?」

ココ姉「え、え、大丈夫だよ」

私「いや、俺、何も持ってないし持つよ」

ココ姉「それじゃあ、、お言葉に甘えて、、ありがとう」

ココ姉は鞄とは別に趣味である自分の作品が入った袋を持っていた。マンションからコインパーキングまで3分くらいだったが、いいとこ見せたい私は袋を持って歩いた。

コインパーキングに着くや否や問題が発生。
コインパーキングに駐車番号を押したのだが、反応しなかったのだ。
何度も駐車番号を押してもデジタルのところに駐車番号が表示されない。
「じゃあ、精算してくるから先に車の中で待ってて」とかっこつけたものの、私は助手席に座っていたココ姉のところに駆け寄り、助けを求めた。

私「やばい、精算の機械が反応しない( ;∀;) ちょっと一緒に見てもらってもいい?」

ココ姉は車を降りてすぐ、車の下を覗き込んでロック版がまだ上がっていることを確認。
それからココ姉が精算の機械を見て、すぐに問題は解決した。

反応してないと思っていたが、反応していたのだ。

光の加減で表示がわかりづらくなっていただけで、ココ姉が手で影を作るとちゃんと表示されていることが判明した。

私「ごめんね、社会能力なくて。やっぱり私よりしっかりしてるな笑」

ココ姉「よかったよかった、すぐ解決して笑   ふふ、お姉ちゃんだからね笑」 

 

ドライブ、ランチ、カフェ 10時~15時
最初こそお互い少しぎこちなかったが、すぐいつもの通話の調子で話せた。
ココ姉は都会っ子で普段は車に乗らないので、ドライブを楽しみにしてくれていた。

ココ姉「私、本当にドライブが好きでどこか行かなくてもドライブしているだけですごく楽しい。でもloser君、疲れてない?大丈夫?」

本当に嬉しそうに、そう話すココ姉が子供のように無邪気な感じがして可愛かった。
(いや、おやじぃ、さっきからお前、何回可愛いって言うねん)

私「全然疲れてないよ。今ほど運転できてよかったと思ったことはないな笑 俺としては早くココ姉の作品がみたいけれども」

ココ姉「大したものじゃないよ(・_・;) どこか良さそうなところに停める?」

私「せやな、少しドライブしていい感じのところにばちこりと停めるか」

そう言っていたのだが、さすが都会、車を無料で止められる場所がない!!
都会恐るべし。
結局、ココ姉の職場を見たり、昔住んでいたところをドライブしながら見て、少し早めにランチの場所に到着した。
ココ姉の趣味の作品だが、想像以上にすごかった。とにかく可愛いで溢れていた。
作っているところも少し見せてもらったが、不器用な私からしたら神業にしか見えない。手先が器用すぎる、そして何より早い!!
みんなとこの感動を共有したいが、販売もしているとのことで身バレ防止のため断念。
ううっ、、私のアカウントがもっと万人から好かれるようなアカウントだったら( ;∀;)

ランチは天丼を食べた(上の画像)

とても美味しくリーズナブルで二人とも大満足であった。

昼食後はココ姉の友達が経営しているカフェで将棋ウォーズをしたり、ココ姉の趣味について話したりした。途中、ココ姉の友達と将棋ウォーズで通信対局をした。
なんでもココ姉が私の将棋クエストのアカウント画面を友達に見せたらところ、友達がすごい!!と感動して、そこから私に教えてほしいという話になった、とのことである。
ココ姉の友達は初段だったが、初段とは思えないくらい強かった。考えるところでしっかり考えるので、詰将棋をやればドンドン強くなるだろうなぁと思った。
ちなみにココ姉は駒の動かし方はわかる。

「すごいすごい!早っ笑」
「早すぎてよくわからないけど楽しい笑」 

と言ってくれた。なんていい子なんだ。(急に年上ぶるな)

 

ショッピング、ゲーセン、プリクラ!!15時~17時
以前より私は「自分が似合う服がなんなのかよくわからないんだ」とココ姉に相談していた。そこでココ姉が私に似合う服を選んでくれるという話になりイオンにあるGUに行った。
ココ姉が5着ほど選んでくれた。試着しては、ココ姉が感想をいう。
それを繰り返し、自分に合う服の系統を掴むことができた気がする。
本当は記念に1着くらい買いたかったが、7月も厳しい戦いになるので我慢した。
まぁ、買ったところで当分着る機会などないので買わなくて正解だった。

その後、童心にかえってゲーセンでもいくか!!という話になった。
そして調子に乗った私は記念にプリクラを撮りたいと冗談ぽく言ったのだ。
そしたらココ姉からまさかのOK。

見たくない人もいると思いますのでnoteに記載します。
もっと詳しく知りたい、応援したいと思って下さる心優しい方は見ていただけたらとても助かります。

 

ドライブ 17時~20時
イオンを出ると、17時を過ぎていた。
予定では解散の時刻である。
私「もう17時か、、あっという間だな」

ココ姉「ほんとっ、楽しい時間はすぐ過ぎる」

私「あと少しだけドライブに付き合ってもらってもいいか?」

ココ姉「私もドライブしたかった。私は何時でも大丈夫だけど、loser君は大丈夫?」

私「大丈夫だよ。なんか、、まだ話し足りない、、というか話せていない気がするんだ」

ココ姉「そうなんだ笑 loser君が大丈夫ならドライブしよう!」

どうしても終わりたくなくて、帰りたくなくて延長することになった。
「どこかに行かなくてもドライブしながら話しているだけで楽しいよね」
お互い思っていることは一致していた。しかし、せっかくだから夜景が綺麗な場所を目指すことになった。

道中、仕事や趣味の話をしたり、音楽を聞いたりした。

私「ねえ、歌ってよ笑 ココ姉の歌声が聞きたい笑」

ココ姉「え、無理無理。恥ずかしすぎる......一緒に歌うなら考えてやらんこともない笑」

私「ごめん、壊滅的音痴で歌えないんだ」

ココ姉「私だって上手くないよ。あ、オレンジ歌おうよ!!」

ここで言うオレンジとは、とらドラ!のED曲の「オレンジ」である。
二人とも大好きな曲で以前、いいよねー、と盛り上がった曲である。

私「無理、恥ずかしすぎる!!!」

なんだかんだでココ姉はお互い好きな大塚愛の歌を何曲か歌ってくれた。

ココ姉の歌声を聴きながら泣くのを必死に堪えていた。
少しでも気を緩めると涙が出そうで、止まらなくなりそうで怖かった。
ここ最近ずっと、自分が自分でわからない。
どうしたいのか。何をしたいのか。

ただ一つ、この時、確かなことがあった。

私は強く強く願っていた。
懇願していた。祈り続けていた。

 

この時間が終わらないでください
永遠に続いてください

 

さよなら
私の願いは叶わず、終わりの時がやってきた。
夜景を見たり、途中、ドライブスルーでマックを食べたりしたので結局、彼女の家に到着したのは20時過ぎとなった。

私「......」

今日は楽しかった!ありがとう!また通話しよう!
そう言おうと何度も思ったけど、言葉が出てこない。
ココ姉も家の前に到着してからというものなかなか口を開かない。

ココ姉「着いちゃったね......寂しいね」

私「うん、すごく寂しい。ずっと一人だったくせに、こんなに寂しいと自分が思うなんてな笑」

ココ姉「もう一人じゃないよ。今日はすごく楽しかった。お金のことがあるから、あまり会えないけどまた遊ぼうね!また電話する!」

ココ姉は努めて明るくそう言った。

 

「ずっと友達でいようね」「仲良くしようね、おばあちゃんになっても」
そんなことを君はよく言ってくれた。
その言葉がとても嬉しかった。それは本当だ。
でも、どこか淋しさを感じてしまっていた。

私「......」

ココ姉「......どうしたの?」

私は人生最大の勇気を振り絞って口にする。
愛の言葉よりもずっと覚悟のいる言葉。
一番言いたくなかった言葉。

私「......いや、今日でさよならだ」

本当はずっと前から薄々気づいていた。
気づかないフリをしていた。
事あるごとに私は「男女の友情はありえるのか」とみんなに聞いた。
それは、自分があると思いたかったから。
ココ姉と永遠の友達になれると信じたかったから。
でも、直接会って、自分の中ではっきりと答えが出てしまった。
やっぱり嫌なんだ。君と友達であり続けることが。
どうしても友達でいたくないんだ。
なんなんだこれは。あれだけ異性の友達がほしいとずっと思っていたのに。
なってくれる女性が現れたのに。
気が合って楽しくて仕方がないのに。

私は友達になることを拒んでいる。

はっきり言う。
私は彼女がどうしようもなく好きだ。
恋じゃないと思いたかった。友情でありたかった。

でもやっぱり、これは恋だ

 

ココ姉「そう……」

かなりの沈黙があった後、彼女は寂しそうに悲しそうに悟ったようにそう言った。

私「......ごめんなさい、これ以上は私が友達以上の関係を求めてしまうから嫌なんだ」

ココ姉「......」

あの時、ココ姉はどんな表情をしてたのかな。
ココ姉の顔を見ることができなかった。
まるで子供のように私は、ただただ泣かないようにするのに精一杯だった。

おそらく数分の時が流れ、ココ姉がいつもと変わらない明るい声で言った。

ココ姉「わかった……話せなくなるのは悲しいけど、loser君が決めたことなら私は何も言わない......この先もずっと応援してる!それは変わらないから!ギャンブルだけは絶対にダメだからね。それだけは守って」

私「うん、必ず守る。本当にありがとう。それじゃあ、行くね」

ココ姉「気をつけてね!眠くなったらちゃんと休むんだよ!」

ミラーに彼女が見える。彼女は私が見えなくなるまで見守ってくれている。

暗くてなのか、滲んでなのか、彼女の表情はわからなかった。

 

帰りの運転中、一体これがなんなのかずっと考えていた。

彼女に抱いた気持ちが恋で、それが実ることなく終わったというのなら......

なんでこうなるかな

告白したわけでもないのに

フラれたわけでもないのに

間違いなく、これは……

 

失恋だ

 

↓このブログの記事の詳細をnoteに書いています。載せたかった写真等もあるので良ければこちらも読んでもらえたら嬉しいです。

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