今日は第3章の続きではなく、読んでくださっている読者の皆様にご報告があります。
Xではお伝えしましたが、ブログだけ読んでいる方もいるかと思いますので改めてご報告させていただきます。
転職することになりました。
12月27日で今の職場を退職し、1月6日より新たな職場で働くことになります。
転職活動をしたというわけではなく、担当先の社長からお話をいただいて、決断するに至りました。
待遇は大分良くなるとはいえ、今の職場に4年半以上勤めて慣れてきたことや借金のことを考えると簡単には決断できませんでした。
ただ時間もありませんでした。
退職する人がいて、その空きでこのような話をいただいたので、私にその気がないなら今すぐにでも募集をかけなければならないとのことでした。
そう言われても即決なんてできるわけもなく、ギリギリまで待っていただくことにしました。みっともなくウジウジ悩んでる時に、ある人にこう言われたんです。
「お金ももちろん大事だけど、自分が何をしたいか、どうありたいかじゃない?なりたい自分像を想像してみて。意思を強く持って」
結果が全て。ずっとそう思って生きてきた。
負け続けてきて結果なんて残せてこなかった私だけど、今もその考えは変わらない。
優秀だった中学時代から一変し、高校に入ってからは転げ落ちて、挙句、浪人した。
自分が浪人することになるだなんて夢にも思っていなかった。
浪人した時、誓った。
「大学は少しでも良いところに入って必ず就活は成功させてやる」
無事志望した大学に入ることができた時、喜びと安堵と同時に使命感に燃えた。
浪人することを許してくれた母に応えるためにも、いや、償うためにも何としてでもそれなりの企業に入らなければならないと思った。
結果は全落ち。
100社以上エントリーしたけれど、大企業から中小企業まで全て落ちた。
何が何だかわからなかった。
この就活が今までの努力の最後の結果であると私は思っていた。それに失敗した。
結果が全てだと自分自身に言い聞かせて生きてきた私はもう耐えられなかった。
自分の全てを否定された気分になった。
今までの努力、今までの行い、今までの選択、その全てが間違いだったような気がして怖かった。私は自分が、他人が、この世界そのものが怖くて仕方がなくなった。
あの時から私が、他の誰でもない私自身が、自分の可能性を閉ざして見限っている。
企業規模、待遇、福利厚生、仕事の幅、成長性、、、それらを考えれば迷うことなどないはずである。
ただ、怯えている。失敗を恐れてる。
最初に正社員で入った会社を半年で辞めたことがどうしても頭をよぎる。
多額の借金を抱えている身、こんな自分でも今の職場では何とか働けている。
給料も少しづつではあるが上がっていっている。
沢山仕事を覚えた。
担当先との人間関係も築けた。なんだかんだ安定した生活を送れている。
母も辞めずに働いていることを安心してくれている。
それら全てをこのタイミングで捨てるのか?
正気か?
いや、こんな話は自分には二度と舞い込んで来ないかもしれない。
社労士になれたとしても今より給料が上がる保証などない。
お話をいただいている会社は資格手当もかなり充実している。
簿記2級を取って千円しか上がらなかった今の職場とは天と地の差がある。
でも、、、
結局、最後の最後まで悩んだ。ギリギリまで悩んだ。間違いなく人生で一番悩んだ。
答えを出してお話をいただいた会社に伝えなければならない前日の朝。
朝礼中、私は頭の中で何度も何度も自分自身に問うていた。
私は今、冷静か?正気か?
朝礼が終わると、自然と私の足は所長の元へ向かっていた。
私は、何がしたい?
私「所長、大事なお話しますがあります。お時間よろしいですか」
私はどうなりたい?
所長「はい。大丈夫ですよ」
なりたい自分像が見えているか?
私「ちょっと2階でいいですか」
2階の所長室に向かう。
自分はもっと頑張りたい。
所長室に入って、テーブルを挟んだソファにお互い座る。
所長「どうされました?」
私「お時間をいただきありがとうございます。突然で恐縮ですが、退職させていただきたく思います」