当たり前は当たり前じゃない
才能は途中で生まれない
何故か最初から決まってる
額から汗が流れて 目に沁みて痛い
2019年7月22日(月)の19時20分頃
私は帰宅し、早々にカバンにしまっていたマクドナルドの紙袋を取り出した。
この時点で私の舌は、チキンクリスプとチーズバーガーのために存在してきたのではないかというくらいすでに出来上がっていた。(意味不明)
そして、ついに、私はあのマクドナルドの紙袋をばっこり、いやもはや、ばちこりと開ける。
嬉々と紙袋の中を見た次の瞬間、私の視界は歪んだ。
怒り、後悔、圧倒的喪失感が襲って頭痛がだんだんとやってきた。
涙目になり、「ああ。またか・・・」と呟いた。
だって、なかったのだから。
そこにあるべきものが存在していなかった。
あると信じて疑わなかったチキンクリスプがなかったのだ。
正確を期すなら、2つ買ったはずのチキンクリスプが一つしか入っていなかった。
もはや私には間違えることが許されていない。
確実に330円を私は払った。
それでも奇跡的に私が間違えていることを期待してレシートを見てみた。
チキンクリスプ 100 2コ ¥200
チーズバーガー 130 1コ ¥130
大学を落ちた時、新卒の就活の時に3社連続最終面接で落ちた時と同じくらいの絶望感を感じた。
(いやいや、底辺のおっさんよ、たかが100円でしょうよ。店員が間違えただけでしょ。よくあることだろ?)
たかが100円?
一体その100円をポイントサイトで稼ごうと思ったら何時間かかるよ?
なんでいつも、、、
(そもそも店内で食べないお前が悪いんだよ、顔のきめぇおっさんよ)
店内で水筒出すわけにもいかんでしょうよ。人目を気にせず、じっくり味わいたかったんだよ!
(そんなに言うなら、レシート持っていってチキンクリスプ貰って来いよ、社会のごみ野郎)
捕まる。
私の風貌、コミュ力でそれをやったら確実に捕まる。
ワイ「あの、、、チキンクリスプが一つ入っていなかったのですが、、、」
店員「警察呼びますよ」
火を見るよりも明らか。
チキンクリスプが入っていなかった悔しさ、100円でこれほど絶望を感じている自分への情けなさからなのか、涙を浮かべて私は食べた。
あまりの美味しさに涙が流れた。
もうなんの涙なのかわからない。
・・・
一日経って今これを書いてるから、昨日の絶望しながら涙目で食べてる自分を冷静に客観的に思い出すことができて消えたくなった。
ねぇ、なんで私はこんな大人になってしまったの?
こんな大人には、人間には、なりたくなかったよ。