空気が重い。
これから和やかな面接が始まらないことだけはすぐに察しがついた。
ガタイのいい男と老人の手元には私の履歴書のコピーがある。
ゴミみたいな経歴が記された突っ込みどころしかない履歴書である。
まずは、なぜ応募したのか、経歴について聞かれるのかと構えていたのだが、ガタイのいい男はA4の一枚の紙を私の前に差し出した。
そこには業務内容が記されており、ガタイのいい男は業務内容の説明を機械的に始めた。
説明を始めること約3分、やっと最初の質問が私に向けられる。
ガタイのいい男「何か不明な点や質問はありますか?」
私は、事前の調べから気になっていた点について質問をし、無難に業務についての質疑応答を終えた。
その瞬間、老人が動く。
老人「営業の経験もあるみたいだけど、今の仕事は事務オンリーな感じか(?)」
老人は履歴書のコピーを見ながら独り言のように声を発した。
私は老人を見る。
!!??
loser「.....あ、はい。現在は主に電話対応やデータ入力、資料整理を行っております。」
老人「ふーん(´Д`)」
まるで興味なさげ。
......
実はこの時、私の心中は穏やかではなかった。
なぜなら、あるものが視界に入っていたから。
老人の両手の親指と中指に黄金のリングが2つずつしてあったのだ。
しかもよく見ると、、、それは......
蛇!!!!!!
正確に伝えるなら......
いや、百聞は一見にしかず。
近い画像があったのでお見せしよう。
これ!!!
近いというか、多分これだわ。
ジロジロ見るわけにもいかず、4つ全てがこれだったかは把握できなかったが、一つは間違いなくこれでした。
ガラ悪すぎだろ。
ヤ〇ザかよ......怖いよ...(・_・;)
それからというもの老人は一言も話さず、ガタイのいい男がいくつか今まで私のやってきた仕事内容について質問をし、開始からわずか10分くらいで面接は最終局面に入った。
ガタイのいい男「結果は12月4日の水曜日にメールか電話でお伝えします。最後に何か質問はありますか?」
loser「いえ、大丈夫です。本日はお時間いただき、ありがとうございました。」
そう答えたその瞬間
スッ......
ガタイのいい男が封筒を私の前に差し出した。
ガタイのいい男「交通費です。」
そこには千円札が一枚入っていた。
正直、大変ありがたい。
しかし、今になって冷静に考えると、それは、
さながら、手切れ金のようだった。
考察
志望動機も自己PRも何も聞かれませんでした。
てか、私という人間に興味がない感じがすごく伝わってきました。
(当たり前だろ。底辺のおじしゃんの容姿と経歴みて採用に意欲的になる企業はねえよ。)
ほとんど会話しませんでしたが老人に関しては、私に対して嫌悪感を抱いている感じでした。
まぁ、地位が高く積み上げてきた人間にとっては、私みたいな人間は心底理解できず、嫌いな生き物なんでしょう。
もうこれは2つしかないと思います。
・履歴書と容姿を見られた瞬間、不採用が確定していた
・五体満足なら誰でもいいブラック
調べてみた感じ、そこまでブラックな気がしないですし、上ですね。
水曜日には結果がわかるということですが期待せず、次の面接に備えます。
実は昨日、次の面接も決まりました。
また次回、それについて書きます。
仕事行きたくない。