2019年11月30日土曜日
15時に自宅を出て、徒歩と電車を駆使して面接会場に向かった。
目的地には15時40分には着いたが、さすがに20分前に行くのは早すぎると思い、近くのカフェ......には入らず(入れず)、近くにあった本屋で立ち読みをして時間を潰した。
15時53分、私は指定された場所に足を踏み入れた。
椅子とテーブル、その奥にカウンターがあり、受付嬢らしき人物がいた。
勇気を振り絞って32歳童貞グロメン(年収185万)の私は話しかけた。
loser「あの...わたくし、本日16時から面接を受けさていただくことになっている社会の底辺loserという者なのですが......」
受付嬢「(きめぇ、死ね)あ、社会の底辺さんですね。お待ちしておりました。履歴書のコピーを取らせていただいてもよろしいでしょうか?」
loser「あ、はい、よろしくお願いします。」
そういって鞄から履歴書を取り出し、私は渡した。
受付嬢「では、準備をいたしますので、こちらにおかけになってお待ちください。」
loser「ありがとうございます。失礼します。」
用意してきた志望動機などを頭の中で反復しながら待つこと約3分。
受付嬢「履歴書をお返しします。準備ができましたので、案内させていただきます。」
loser「あ、はい。よろしくお願いします。」
エレベーターで3階に行き、とある部屋の前で受付嬢が立ち止まった。
受付嬢が扉を開ける。
その部屋は想像以上に狭く、まるで取り調べ室のようだった。
受付嬢「申し訳ありませんが、ここに座ってお待ちください。すぐ来ると思いますので。」
loser「あ、はい、失礼します。」
私は座る。
部屋にポツンと座り、待つこと約2分。
おもむろに扉が開く。
私は立ち上がる。
180cmはあろうかというガタイのいい男(推定40歳前後)と、私と同じくらいの身長で正直、人相が悪い老人(推定60代)の2人が入ってきた。
loser「本日は、よろしくお願いします。」
ガタイのいい男「よろしくお願いします。まぁ、座ってください。」
老人「......」
loser「失礼します。」
3人それぞれが席に着いた。
今、面接が始まる。
続く