ゲームの中で上手くやれても 意味がない
いまいちなデイズ取り戻して 才能・属性 気にしない
そう、あれは17年前の3月14日ホワイトデーの日だった。
僕、loserは死んだ目をした中学2年生だった。(おっさん、また中2の時の話ですか)
僕のクラス担任は男だったが気分の浮き沈みが激しく、生理でもあるかのような男だった。(メンヘラなお前がそれを言うかよ)
その人に僕は嫌われていた。勉強ができて愛想がなかったからだ。
(えっ、人生詰んでるおっさん、勉強できたの?)
40人のクラスで常にベスト5に入るくらいにはできた。もちろん頭が良かったわけでも、塾に通っていたわけでもない。なのになぜ勉強ができたか、理由は間違いなくこれである。
貧乏で友達が壊滅的にいなかったから。
勉強しかやることがなかった。休み時間、みんなが話したり、遊んだりしていても自分は教科書を読んでいた。別に大して面白くもないのに。
当時、流行っていた遊戯王カードやゲームを持っていなかった。
(※ファミコン、ゲームボーイとポケモン金銀の金は持っていた)
また、中学までの勉強なんていうものは8割方暗記すればできたからだ。
勉強して良い成績を取れば、母も喜んでくれたし。
決められた時間でみんな同じ勉強量だったら、間違いなくビリだったことでしょうね。
欺瞞
放課後の教室、僕たちは3年生を贈る会だかの合唱練習を行っていた。
僕の右隣は不良の、これまた気分屋の男Aだった。
担任「おい、お前ら! 声がいつもより出てねえぞ!!! 男A、合唱中にポケットに手を入れるのはやめなさい。あと、ちゃんと歌いなさい。」
男A「はぁ?歌ってるし。センセー、それよりloser、全く声出てないですよ。」
僕(マ?) 「歌ってます。」
担任「loser、お前歌ってないのか?」
男A「なぁ、男Bよ。loserの声聞こえねえよな?」
男Aは僕の左隣の男Bに同意を求めた。もちろん男Aと男Bは仲良し。
男B「センセー、loser、こいつ全く歌ってないですよ。口パクです。」
担任「loser、クラスのみんなが頑張ってるのに悪いと思わないのか?自分だけよければそれでいいのか? 勉強さえできればいいと思ってるのか?」
僕(飛躍するなよ...勉強は今関係ないだろ...)「いえ、歌ってます。」
男A「あ? お前、俺が嘘をついてると言いてぇの?」
学級委員長「loser、とりあえずみんなに謝ろっ。それでお終いにしましょ。」
男Aが暴れることを懸念したのか、学級委員長が口をはさんだ。
学級委員長は女だったが、気が強く、よく喋る女だった。
......僕「大きな声で歌ってなくて、すみませんでした」(棒読み)
バンッ!!!(机をたたく音)
担任「ふざけてるのかっ!! そんな謝り方があるかっ! 頑張ってるみんなの気持ちを考えろっっ!」
この時、この生理のある男が僕に何を求めているのかが不思議と手に取るようにわかった。
続く
(おっさん、つまんねー思い出語ってないで一つでも多く応募しろよ)