社会の底辺loserのブログ

趣味や特技、役立つ情報を伝えていきます。

確実に何かが壊れた

過去を顧みぬ者はそれを繰り返し、裁かれる
ジョージ・サンタヤーナ「道理の命」

 

高校あるいは大学を卒業し、就職して、結婚して、家庭を持って生涯を終える。

全く想像がつかないけど、なんだかんだで自分もそういう人生になるんだろうな、と思っていた。あの時までは。あの時、確かに私の中で変わったのだ。自分の見方、周囲の人間の見方、この世界の見え方が。確実に何かが変わったのだ。

大学受験に失敗した時でも、新卒就活で100社以上落ちた時でも、7年ものフリーター生活に幕を閉じやっと正社員になったのに半年で退職した時でもない。ましてやギャンブルに負けて莫大な借金を背負った時でもない。もっと前。

もっとずっと前に私は壊れていました。人生を諦めたのだ。

f:id:loser_s:20240224001943j:image

 

私は勉強ができた。

最初に断わっておくが、これからするのは自慢話などではない。その逆。自虐話だ。トラウマと言っていいかもしれない。トラウマという言葉は好きではない。この言葉には、そこはかとなく甘えのようなものを感じてしまうからだ。私は自身が置かれている今の有様をこのトラウマのせいだと免罪符にする気は毛頭ない。だが、ひとつ言えることは、確実に何かが壊れたのだ。

私が所属していた中学校は1クラス35~6人の6クラスで1学年210人ちょい。
地元では一番人数が多いと有名な中学校だった。

定期テストに置いて私は常にクラスでは1~3位以内、学年でトップ10に入ることも多々あった。一番悪かった時でもクラスで6位、学年で33位だった。

一番良かった時はクラスで1位、学年で4位

中学受験の必要もなく誰でも入れる公立であり、所詮は田舎の中学校なので都会の進学校に比べればレベルはかなり低かったと思う。それでも私は自分の学力が誇りであり、当時の私はそれが全てだった。母子家庭だったこともあり、塾や家庭教師、進研ゼミなどは一切利用しておらず、それもまた私の自尊心を掻き立てていた。学年トップ20以内ともなれば、ほとんどの人が大手の進学塾に通っている生徒だった。その中で彼らに勝つことが私の生きがいだった。

また何よりテストの結果を母に見せる度に、母がとても喜んでくれた。それがとても嬉しかった。学年でトップ10に入った時など二人で小躍りして喜んだものだ。テストの順位が出る度にファミリーレストランでお祝いをしていたあの頃に戻りたい。

 

ここで昔の微笑まし思い出として終わらせられたのなら、どれだけいいことか。
大変残念なことに普通ではないから、私は社会の底辺loserなのだ。

だって私は、、、

f:id:loser_s:20240224001955j:image

 

あまりにも頭が悪すぎたのだ

悪いという表現よりも弱いの方が適切かもしれない。私は頭が弱すぎる。勉強ができたと言った矢先で矛盾に感じる人もいるかもしれない。だが、私ができたのはあくまで中学校まで。それにできたのは定期テスト
中学校までの勉強などただの暗記である。そこに頭の出来不出来や柔軟さ、要領など差ほど関係しない。ただやったかやらないか、覚えたか覚えてないかだけなのだ。定期テストとなれば、本当に暗記だけの話である。

当時、爆発的に流行っていたポケモンスマッシュブラザーズ遊戯王といった類のものを一切やらず、また友達と遊ぶといったことも一切せず、私は勉強していたのだ。それだけの話。それだけのことだったのだ。もし全員が決められた時間しか勉強できないとなれば、私はおそらく限りなく最下位だっただろう。

そのことが浮き彫りになる致命的な事件が起こってしまったのだ。

それは中学2年生になって最初の定期テストだった。私の中学校では学年が上がるごとにクラス替えをしていた。以前話した18年ぶりに再会した同級生と初めて同じクラスとなったのがこの時。当時、彼女は委員長をしていたので以下彼女のことは委員長と呼ぶ。

委員長の彼女はクラス替えをしたばかりのこのクラスを上手くまとめていたと思う。1年生の時から委員長やら何やらしており、何でもできた彼女はすでに有名人であり、統率力があった。このクラスは彼女と本物のT君のツートップのクラスだと誰もが思っていた。T君とは医者の家系のお子であり、生まれも育ちも良く、私と違って本当に頭が良かった。入学から卒業するまで常に学年1~3位。まぁ、どの学校にも一人や二人はいる本当に頭がいい人間というやつである。しかも、T君は容姿も良く陽キャで女子から大人気だった。

今覚えば大分えぐいのだが、私の隣の席に委員長、私の後ろにT君という席配置が実現していたのだ。えぐいといったが、傍からみれば委員長とT君、頭いい二人が近くになったなくらいだろう。だが、この時点では私の方が委員長より順位は上だった。
というか中学2年生の間、私が彼女の順位を下回ったことは一度もない。
このことが彼女が私を嫌うことの原因のひとつとなるのだが。

 

つづく

 

次回予告

T君「俺じゃない!」

委員長「え、無視?」

男子生徒A「話せよ!社会の底辺!!」

女子生徒A「なにこいつ、、、」

女子生徒B「きっも」

 

本日21時23分退勤
使ったお金805円(今日は遅いので明日説明します)
今月使えるお金5,986円ー805円=5,181円